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Q&A

うつ病の労災は認められますか?

  • 文責:所長 弁護士 伊藤美穂
  • 最終更新日:2023年7月7日

1 うつ病も労災として認められます

うつ病のなどの精神障害は、治療が長期間になりがちで本人や家族の負担が大きくなりやすいため、深刻な状態になりがちです。

近年、精神障害による労災申請は増加していっています。

うつ病が労災として認められることで、労災保険から療養の給付を受けることができるようになって治療費の負担がなくなりますし、休業(補償)給付を受け取ることができるので 経済的に安定します。

また、業務上の労災と認められた場合には解雇制限があるため、一定の期間は治療中に会社を解雇されることはありません。

うつ病が労災として認められると、安心して治療を続けることができるようになります。

2 精神障害の認定基準

うつ病などの精神障害で労災認定をされるためには、原則として、①認定基準の対象となる精神障害を発病していること、②認定基準の対象となる精神障害の発病前おおむね6か月の間に、業務による強い心理的負荷が認められること、③業務以外の心理的負荷や個体側要因により発病したとは認められないこと、が必要です。

うつ病をはじめとする精神障害の労災認定基準がありますので、まずは認定基準を参考にして労災認定の可能性を検討する必要があります。

また、労災の認定基準から外れていたとしても、事情によっては裁判などで労災として認められることもあります。

3 うつ病の労災申請

うつ病の労災申請をしようとしても、会社が協力してくれないというご相談はよくあります。

うつ病が労災だと認めることで、会社が、長時間労働や過重な業務、パワハラをしていることを認めることになるため、責任を負う可能性があるこのような事実を認めることはめったにありません。

会社が労災申請に協力してくれないのであれば、自分で労災申請を行うことになりますが、うつ病になった後にご自身で労災申請をすることはとても負担になります。

また、労働基準監督署に出した書類が書面として残るため、内容によっては書いたことが後に不利に取り扱われることもあります。

うつ病で労災申請をする場合には、一度、弁護士に相談してから申請をしてください。

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